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知的障害について

知的障害による障害年金の申請する際の注意点
日時:2016年11月24日 AM 10:42

先天性の知的障害による障害年金の申請は、通常の障害年金の取り扱いとは異なり独特の規定があります。

 

 ・初診日は出生日※

 ・受診状況等証明書は不要

 

  ※知的障害以外の先天性疾患の場合は、初診日=出生日ではなく、具体的は症状が出現した後に

   初めて医師の診療を受けた日が初診日となります。

 

しかし、先天性ではなく別の病気が原因で知的障害を発症した場合は、通常の障害年金と同じ取り扱いになります。

 

知的障害は、先天性以外に約400種類の原因があると言われています。

特にてんかん、フェニルケトン尿症、クレチン症(先天性甲状腺機能障害)、結節性硬化症が原因で知的障害を発症するケースが多いとされています。

 

 

てんかん

てんかんとは、大脳のニューロンの異常な電気的興奮によって、反復性の発作を起こす脳疾患です。

多くの場合、突然に気を失って倒れてけいれんを起こします。

小児の症候性てんかんでは、その後に知的障害や脳性麻痺などの後遺症が残ることがあります。

 

 

フェニルケトン尿症

フェニルケトン尿症とは、フェニルアラニンの代謝障害によって引き起こされる先天性アミノ酸代謝異常症の一種です。

本来であればフェニルアラニンは、フェニルアラニン水酸化酵素によってチロシンに変換されます。

しかし、フェニルアラニン水酸化酵素が先天的に欠損しており、フェニルアラニンがチロシンに変換されず体内に蓄積します。

その結果、脳に障害が起こり、知能障害、脳波異常、けいれんの症状があらわれます。

 

 

クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)

クレチン症とは、甲状腺ホルモンの分泌不全、作用の不足によって起きる病気です。

症状は徐々にあらわれるため気づかれないことが多く、先天性の場合は生後6ヶ月以内に発見してすぐに治療する必要があります。

具体的な症状は、知能低下、発育障害、低体温、奇声、心機能の低下、遷延性黄疸などです。

 

 

結節性硬化症

結節性硬化症とは、遺伝子の異常によって体内で産生されるはずのたんぱく質が正しく形成されない為に脳、腎臓、肺、皮膚、心臓など全身のさまざまな場所に腫瘍をはじめとする症状が出る病気です。

子供が重度の結節性硬化症になると発達の遅れから歩くことも難しくなります。

さらに知的障害の症状も重く、生活のほとんどは家族の介助が必要になります。

 

 

以前これらの病気を発症したことがある方は、知的障害で障害年金の申請をする際に注意する必要があります。

 

知的障害と障害年金の認定基準
日時:2016年10月25日 PM 01:00

 

知的障害とは、発達期(18歳くらい)までに発病した知的機能の障害により認知能力などの発達が全般的に遅れてしまっている状態をいいます。

一般的には学習障害と混同されがちですが、この2つの違いとして知能指数(IQ)が70未満の場合には知的障害とされ、70以上で学習障害の症状がある場合には学習障害とされます。

 

 

知的障害の症状

知的障害の症状として軽度から最重度までのレベルがあります。

例えば、軽度知的障害の場合は食事や衣服着脱・排せつなどの日常生活スキルには支障がありませんが、理解力や表現力、複雑な意思決定や突発的な出来事などの対処が苦手な傾向にあります。

最重度知的障害になってくると言語や運動機能の発達が遅く、ひらがなの読み書きも困難となってきます。また情緒の発達も未熟となっていますので日常生活においても必ず家族や周りの人の介助が必要となります。

 

このように知的障害にはいくつかの段階がありますが、知的障害の症状の重さを判断する基準としてIQが上げられます。

 

 知的障害の区分

  IQ20未満   最重度知的障害

  IQ20~34  重度知的障害

  IQ35~49  中度知的障害

  IQ50~69  軽度知的障害

  IQ70~84  境界域(ボーダーライン)※

  IQ85以上   健常者

 

※境界域(ボーダーライン)とは、軽度知的障害よりも知能指数が高いが、健常者のラインには

 届かない状態をいいます。

  

 

知的障害の検査

知的障害であると判断するための検査としていくつか利用されているのですが、日本で行われている代表的なものとしては「田中ビネー知能検査Ⅴ」が挙げられます。

これは2歳から成人まで利用することが出来る知的障害に関する検査のひとつで、日常生活において必要な知能と学習する上において必要な知能の2つを測定する際に用いられています。

また就学する5~6歳の年齢にフォーカスをあてることによって特別な配慮が必要かどうかを判断するための「就学児版田中ビネー知能検査V」と呼ばれる派生した検査もあります。

この田中ビネー知能検査Vの特徴としては、検査に用いられる道具を子供が興味を持ちやすいものにしていることで、理解能力に乏しい知的障害の子供でも安定して検査を受けられるようになっています。

 

 

 

障害年金の知的障害の認定基準

 

1級

知的障害があり、食事や身のまわりのことを行うのに全面的な援助が必要であって、かつ、会話による意思の疎通が不可能か著しく困難であるため、日常生活が困難で常時援助を必要とするもの

 

2級

知的障害があり、食事や身のまわりのことなどの基本的な行為を行うのに援助が必要であって、かつ、会話による意思の疎通が簡単なものに限られるため、日常生活にあたって援助が必要なもの

 

3級

知的障害があり、労働が著しい制限を受けるもの

 

 

※知的障害での障害年金は、そのほとんどが障害基礎年金の請求になるため障害等級は1級または2級に該当する必要があります。

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